長崎アボカド普及協議会
設立趣旨
長崎県の代表的な果実にミカンやビワが挙げられます。これらは多くブランド化され国内でも有名になっていますが、今日多くの課題を抱えているのが現状です。生産者の高齢化に伴い、収益性のバラつきや生産条件の良し悪しも後継者の減少に拍車をかけ休耕地は増加の一途をたどっています。そこで当協会はアボカドの力に注目しました。
現在国内で消費されているアボカドの99%以上がメキシコ等からの輸入品になります。年間7万トン余りの輸入品(ハスという1種のみ)に対し、国産は数種類合わせても1トン未満に過ぎません。熱帯果樹であるアボカドは寒さや風に弱いという欠点こそあるものの国内でも適地では無農薬栽培や省力栽培も十分可能と考えられます。輸入品と違い手元に届く直前まで樹に生らせておくことが出来ることで油分が増しとても濃厚なアボカドとなることも分かっています。
国産のアボカドについては愛媛県松山市がみかん・いよかんからの転換作物の一つとして平成20年からアボカド産地作りを始められています。国産のアボカドはまだまだ希少品として扱われます。生産条件や人手不足の課題をクリアしやすいという利点も多く、農家にとって希望の果実だと考えます。
長崎では当協会が中心的な役割となり県内に普及を図っていきたいと考えます。アボカドを長崎の特産品に育て上げ、みかんやビワの後継果樹の一品種として普及させることを目標とし、同時に遊農休耕地対策も目指していきます。これらを踏まえ、平成25年6月に長崎アボカド普及協議会を立ち上げました。