ハチ不足解消!授粉用のハエ「ビーフライ」
日中はすっかり春らしくなってきましたね!
長崎では今月19日前後にも桜の開花予想が出ています。
当農園のアボカドはというと黄色い花芽がいたるところに見えています。
アボカドは風や虫によって受粉しますが、近年受粉してくれるミツバチが不足していますね。
そしてアボカドの樹の近くに柑橘系の樹がある場合、そちらにミツバチがとられてしまう様です。
当農園では長崎県の果樹試験場の方から教えていただいた花粉交配用のハエ「ビーフライ」を試してみることにしました。
「ビーフライ」とは?
Japan Maggot Company(ジャパンマゴットカンパニー)さんが提供している、花粉交配用のハエのことです。
ジャパンマゴットカンパニーさんは元々糖尿病等による足の壊死治療を行う、ウジ虫治療を提供する会社さんです。
医療用の無菌ウジ増殖技術を応用し、農業用花粉媒介昆虫として受粉用ヒロズキンバエ(ビ-フライ)も提供されています。
当農園では少しでもアボカドの受粉率を上げるためにこのビーフライを使用することにしました。
これがジャパンマゴットカンパニーさんから送られてきたビーフライです!
茶色い小さいカプセルがいっぱい!
これ一つ一つがビーフライのさなぎなんですね。
ビーフライの特徴として
1.農場でフタを開けて3日間ほどで羽化する
2.寿命は10日から14日間(7日目あたりから数が減少してくる)
3.帰巣本能がないので密閉された空間(ハウス等で)使用する
4.花や果実を傷つけず、人を刺さない
5.ミツバチが活動できる温度は15~25℃だが、ビーフライは10~35℃で温度差に強く、曇りでも平気
6.一箱1000匹入りで2,000円(税別)
7.クール宅配便で送られてきてからの使用期限は約2週間(岡山県から発送で、長崎の当農園まで注文して翌日には着きました)
ハエでアボカドの受粉なんてワクワクしますね!
ビーフライは早速来週使用する予定です。ビーフライがアボカドに止まっているところを激写できるといいんですが(^^)
お楽しみに!